あなたは、人生で「なんでこんなことになったんだろう」と思った瞬間がありますか?
私はあります。
差し歯になったときです。
飲んで、遊んで、逃げていた
20代の中頃。
私は、ほぼ毎晩飲んでいました。
遊び呆けて、建築士の試験申し込みすら忘れてしまった。
酔っ払って階段から落ち、救急車で運ばれ、右上の前歯は差し歯に。
今でも舌で触れると、あの頃の愚かさがよみがえってくる。
順調だった職場が一転した日々
新卒で入った設計事務所。
3年目までは、運もよかったんだと思う。
大きな案件が続いて、事務所全体に勢いがあった。
けれど、私が4年目を迎えた頃、急に仕事が減った。
リストラが始まった。
次は自分だろう。
でも、なぜか「もうどうでもいい」と思っていた。
ノストラダムスの予言と空虚な毎日
1999年。
ノストラダムスの大予言が頭の片隅にあった。
2000年には何かが起きるかもしれない。
そんな話を本気で信じていたわけではないけれど、
未来への希望は、確かに薄かった。
絵を買った。画商に勧められるまま、借金までして。
嫌いじゃなかったけど、借金するほどのものではない。
寂しかっただけなんだと思う。
救急搬送が目を覚まさせた
ある日、酔った勢いで階段から落ちた。
救急車で運ばれ、病院で天井を見上げながら思った。
「このままじゃ、本当に終わる」
ようやく、少しだけ目が覚めた。
でも、人生が急に変わったわけじゃない。
仕事は忙しかったけど、心はどこか満たされていなかった。
傾いた床のプランと、間違いの合格
私は、一級建築士の試験に挑戦した。
それまでで一番、自分を追い込んだ時間だったと思う。
けれど、設計製図試験で作ったプランは、
1階の床を敷地の傾斜に合わせて全面傾けるという非常識な案だった。
試験が終わった瞬間に思った。
「ああ、これは落ちたな」
そして、試験結果が出る前に、11月で退職した。
合格通知が運んできた、次の場所
12月。
合格通知が届いた。
「間違いじゃないか?」40代の半ばまで、そう思っていた。
そのとき私は考えた。
「間違いでも、受かってしまったのなら、やらなきゃいけない」
名古屋の設計事務所に転職した。
住宅設計がしたかった。
でも、ここからが、人生の厳しさの本番だった。
時間は取り戻せない。やってしまったことを無かったことにはできない。
この話には、劇的な成功も、ハッピーエンドもありません。
「過去の過ちが未来のどこかで、支えになる」とか綺麗事を言うつもりもありません。
でも残念ながらバカなことをしてしまうことはある。
過去は変えられない。未来は作れる。
振り返って、同じ轍を踏まないことが大事です。
今回は自分自身を内省するために書いてみました。
得たことの1つは。
「過去の失敗は、きちんと振り返れば、人生の糧になる」
ただ書いてみて、素直にやっぱり上手くいったことを考える、ポジティブでいることの方が良いと思いました。
だから
【結論】悪縁を切ることが大事です。
なんせよ。自分をダメにするものには絶対に近づかない、絶対に関わらないようにします。
追伸
冒頭の写真は、実は本当の20代中頃の私ではありません。
AIで生成した画像です。
本当の私は——

20代中頃こんな感じでした。
AI面白くなってきましたね。

愛知県春日井市 在住
1973年3月10日生まれ